栄養成分
栄養とカロリー
100gのグラナ・パダーノPDOを作るには、ポー川流域の平野の牛から採れた新鮮な牛乳が1.5lも必要で、まさに牛乳の栄養と旨味が凝縮されたチーズです。加工過程と熟成によって脂質が減少しラクトース(乳糖)が排除され、また9つの必須アミノ酸を含むタンパク質が豊富で、体内に吸収しやすいビタミンとミネラルを生成し、どんな年齢の人でも消化しやすいチーズとなります。
下記はグラナ・パダーノPDOの平均栄養価表です。グラナ・パダーノPDOはブランド品質を保護・保証するために牛の餌からチーズへの刻印までの全ての生産過程に細かく厳しい規定があるため、栄養価はとても安定していると言えるでしょう。
グラナ・パダーノの栄養価
タンパク質
グラナ・パダーノPDOの33%は生物学的価値の高いタンパク質で構成されています。9つの必須アミノ酸も含まれており、そのうち20%は筋肉エネルギー源となるイソロイシン、ロイシン、バリンの分岐鎖アミノ酸です。分岐鎖アミノ酸は肝臓を通らず直接筋肉に吸収され、激しい運動によって壊れた筋肉の修復をサポートし運動時のエネルギーになるため、スポーツをする人にとって重要なアミノ酸です。また、ロイシンは減らした体重を維持するのを助けたり、満腹感を増加させたりする働きもあるので、ダイエット中の人にも理想的です。
炭水化物
グラナ・パダーノPDOはラクトース(乳糖)フリー。加工の過程で乳酸菌の働きによって自然に排除されるからです。加工後にわずかに残ったラクトースも、熟成の過程で排除されます。グラナ・パダーノPDOの加工過程に課される厳しい条件の一つは、最低9ヶ月間の熟成。この熟成期間を終える頃には自然にグラナ・パダーノPDOから完全にラクトースがなくなります。含まれるガラクトースも10mg前後となり、これはラクトース不耐性の人にも消化できる量です。
脂質
グラナ・パダーノPDOに使われる全乳は加工過程で自然にスキミングされ、約50%近い脂肪分を失いセミスキムチーズとなります。このスキミングによって、約100gのチーズに平均しておよそ29gの脂質が残り、そのうち68%は飽和脂肪酸で(この飽和脂肪酸のうち11%は、短鎖脂肪酸と呼ばれる、いわゆる「良い脂肪」です)、28%がオリーブオイルなどに含まれる一価不飽和脂肪酸、そして残り4%が魚、ナッツ類、ドライフルーツなどに含まれる多価不飽和脂肪酸です。
乳脂肪は牛の乳房から分泌されるため、肉や卵などの動物性脂肪とは異なり心血管疾患のリスク要因にはならないと言えます。
コレステロール
A H A(アメリカ心臓協会)によると、成人は1日に200~300mg以上のコレステロールを摂取すべきでないとされています。25gのグラナ・パダーノPDOには約25mgのコレステロールが含まれており、これはアメリカ心臓協会が推奨する毎日の摂取量のわずか10~11%ほどです。
ミネラル
牛乳を濃縮して作られるグラナ・パダーノPDOには、カルシウムをはじめとする必須ミネラルが豊富に含まれています。チーズに含まれるカルシウムの体内吸収率は約75%で、これは2~10%しか吸収しない野菜に含まれるカルシウムに比べると非常に高い数値です。イタリアではカルシウムは牛乳由来のものを摂取することが推奨されています。イタリア疫学研究所の食品データベースによると、25gのグラナ・パダーノ(スプーン2杯分のすり下ろし)には291mgのカルシウムが含まれており、イタリア人が日常的に摂取している食品の中で、これほどまでに多くのカルシウムを含む食品はありません。たった25gのグラナ・パダーノには、カルシウム、リン、そして抗酸化機能に重要なセレンや亜鉛など、成人が1日に必要とする量の30%を満たす量が含まれています。
ビタミン
人体に必要不可欠な、牛乳に含まれる全てのビタミンがグラナ・パダーノPDOに凝縮されており、その中でも特にビタミンB群とビタミンAがかなり多く含まれています。25gのグラナ・パダーノを食べると、成人が1日に必要なビタミンB12の19%、ビタミンB2の7%、ビタミンAの10%を摂取できます。
グラナ・パダーノPDOに含まれるビタミンB12の多さ、体内吸収率の良さは、日常的に肉や卵を少量しか摂取しない人にとっても、毎日の必須栄養素をまかなうために理想的な食品です。ビタミンB12は赤血球の成熟を助け(欠乏すると貧血を引き起こします)、神経系機能の維持にも重要な栄養素です。ビタミンAは多くの作用を持ち、視力回復や、亜鉛やセレンと同じく抗酸化機能に必要な栄養素です。